2011年10月28日金曜日

全コメント集の公開です!!

「とっとり 秋の読書大賞2011」の一次選考のコメント、二次選考のコメント、全て公開します。
以下のリンクからダウンロードできます。本を選ぶときの参考になれば幸いです。

「とっとり 秋の読書大賞2011」の全コメント集

今年はもう少し更新する予定です。
今しばらくお付き合いください。

2011年10月27日木曜日

「とっとり 秋の読書大賞2011」大賞決定!!

昨年に続いて、とうとうこの日がやって来ました。

ノミネートの7作品を読んだ上で、
1,2,3位という順位をつけて選考員に投票してもらい、
1位=5ポイント、2位=3ポイント、3位=1ポイントで集計しました。
その結果、以下のように「とっとり 秋の読書大賞2011」大賞が決定しました! 




大賞
『困ってるひと』 大野更紗/著 ポプラ社 (40ポイント)
困ってるひと(ポプラ社)





以下、獲得ポイント順に発表します。
『我が家の問題』 奥田英朗/著 集英社 (36ポイント)
我が家の問題(集英社)

『心を整える。』 長谷部誠/著 幻冬舎 (35ポイント)
心を整える。(幻冬舎)

『おしまいのデート』 瀬尾まいこ/著 集英社 (26ポイント)
おしまいのデート(集英社)

『下町ロケット』 池井戸潤/著 小学館 (24ポイント)
下町ロケット(小学館)

『帰宅部ボーイズ』 はらだみずき/著 幻冬舎 (13ポイント)
帰宅部ボーイズ(幻冬舎)

『サムライブルーの料理人』 西芳照/著 白水社 (9ポイント)
サムライブルーの料理人(白水社)



今年はまもなく「全コメント集」も公開できると思います。
そちらもよろしくお願いいたします。

2011年10月26日水曜日

コメント紹介の第7弾!!

さて、大賞は明日、10月27日(木)の発表です。




高橋邦典『「あの日」のこと』
「あの日」のこと(ポプラ社)
「仙台出身の戦場カメラマンが写した破壊尽くされた故郷とそこで生きようとする人々の姿と、その言葉を載せた写真集。行方不明のままの妹の携帯電話に、出てくれるような気がして、今でも時々かけてみるという女性の言葉がいつまでも忘れられない。」



沼田まほかる『ユリゴコロ』
ユリゴコロ(双葉社)
「一見意味不明なタイトルにまず惹かれた。夜の闇のしんとした静けさに浸れるような、あるいは飲み込まれるような。そんな余韻を残すラストが、秋の夜長にはちょうどいい。」



こやま峰子『10代をよりよく生きる読書案内 詩歌編』
10代をよりよく生きる読書案内(東京書籍)
「わたしはいつも詩集から元気をもらいます。言葉には不思議な力があります。万葉集から現代詩まで幅広い詩歌が収められ、解説も付いているのでおすすめです。」

2011年10月25日火曜日

コメント紹介の第6弾!!

さて、今週の木曜日、10月27日(木)には大賞発表です。
今しばらくお待ち下さい。



・辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』
オーダーメイド殺人クラブ(集英社)
「主人公アンの10代独特の「死」に対するあこがれ、理想の「少女」像へのこだわりがとても印象的。学校の派閥、体育系グループ、文科系グループ・・・それぞれの立場から見た世界観の差も面白い。
アンが「昆虫系」男子の徳川に「自分を殺してほしい」と依頼し密会する場面は、緊張感とせつなさで胸がいっぱいになる。」



・ハン・ガン『菜食主義者』
菜食主義者(クオン)
「菜食主義にはなれない私の情念を揺さぶる
1冊。表紙の玉葱がまた印象的。
秋の夜長にぜひ。」



・高野和明『ジェノサイド』
ジェノサイド(角川書店)
「難病を抱えた息子のために謎の指令を引き受けたシークレットサービスと、父親が残した謎を解明しようとする薬学部の院生。2人が直面した謎が絡み合い、最後には1つになる。
最初は吉田秋生のマンガを思い出したりしたけど、それとは全く別に楽しめた。新人類の誕生、ジャングルでの銃撃戦、新薬の開発など、沢山の要素が詰め込まれているのによく一冊に収まったと感心しきり。お腹いっぱい。満足です。」

2011年10月20日木曜日

コメント紹介の第5弾!!

さて、来週、10月27日(木)には大賞の発表です。
その前にまたコメントの紹介です。



秋月達郎『蛍の城』
螢の城(PHPエディターズ・グループ)
「京極高次が主人公。浅井三姉妹、初の夫を扱っているのか今年っぽいかなと。関ヶ原は主戦場以外でも戦いが多く起こっていて興味深いです。京極高次が強い武将ではない点もおもしろい。」


・河野裕子、永田和宏『たとへば君 四十年の恋歌』
たとへば君(文藝春秋)
「10代の頃「たとへば君―」の歌に出会い、河野さんの作る歌はどんな恋愛小説よりもドラマチックだと思いました。夫婦が歌人同士だからこそわかる相手のこと。歌人じゃない普通の夫婦は果たして相手の気持ちなど理解することができるのか?と考えてしまいました。」



・大沼紀子『真夜中のパン屋さん』
真夜中のパン屋さん(ポプラ社)
「登場人物はみんな不器用に生きていて、孤独や傷を抱えています。そんな彼らが真夜中に開店するパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」で出会い、つながり合うことで自分や他者を受け入れ、次の一歩を踏み出してゆくお話です。」

2011年10月17日月曜日

コメント紹介の第4弾!

肌寒くなってきましたがいかがお過ごしですか。
大賞選考も佳境に入ってきました。
発表は10月27日(木)を予定しています。
今しばらくお待ちください。



・川嶋小鳥『未来ちゃん』
未来ちゃん(ナナロク社)
「この行動と感情の発露。子どもはそのまなざしの先に何を見、何を考えているのでしょうか。わからないけれど、なんだかひどく心を動かされます。」




・穂村弘『君がいない夜のごはん』
君がいない夜のごはん(NHK出版)
「食べ物を語る中でみえてくる、筆者の生き方、暮らしに対する考え方がとても独特で、楽しく読めました。時折、歌人である筆者が選んだ短歌が文章の最後に載せられていて、それも効果的だなと思いました。」




・上明戸聡『日本ボロ宿紀行』
日本ボロ宿紀行(鉄人社)
「「ボロ」は著者の愛情表現。山陰からは3軒、智頭、境港、出雲の宿が載っている。」

2011年10月13日木曜日

コメント紹介の第3弾!

さて、コメントの紹介も今日で3回目です。

大賞発表の10月27日(木)まであと2週間。
読まなきゃ、ノミネート作品を読み込まなきゃ。



・北岡明佳『錯視入門』










「見るだけでも楽しいですが、詳しい解説がついているので身の回りの錯視を調べることがもきます。」




・佐伯啓思『現代文明論講義』










「自分の頭で考えたいと思います。」




・村山斉『宇宙は何でできているのか』










「理系科目が苦手な人に!」

2011年10月10日月曜日

コメント紹介の第2弾!

コメント紹介の第1弾はいかがだったでしょうか? 

さて、今回も3作品の紹介です。



・辻村深月『本日は大安なり』










「舞台は大安吉日、日曜日、ホテルの結婚式場。癖のある人、面倒な事情のカップルたちの挙式の日。次々に思いがけないことがおこるが、エンディングは鮮やかに。」



・森博嗣『科学的とはどういう意味か』










「科学から目を背けることは、自分自身にとっても社会にとっても危険で不利益である-至極当然であるけれど忘れられがちなこのことを、本書で改めて実感させられました。文系だ理系だと自身を型にはめて構えることなく読んでほしい1冊です。」



・濱野京子『木工少女』










「舞台は、村立の全寮制高等学校。東京育ち小6女子の美楽が、自然の美しさと木工の魅かれていく。小学校高学年から読めるが、ぜひ高校生に読んでほしい!林業って素敵だね!」

2011年10月8日土曜日

ノミネート作品以外へのコメント紹介!

ノミネート作品、いかがでしょうか? 

おしくもノミネートされなかった作品の中から、
おすすめコメントをちょこっと紹介したいと思います。

それではまず3作品紹介いたします。



・まはら三桃『鉄のしぶきがはねる』










「工業高校を舞台に、超少数派の女子を主人公にした青春もの。よく取材ができていると現場にいるものとして感心しました。こういう作品を読んで、ひとりでも「ものづくり」に興味をもってくれればと思います。」



・千早茜『からまる』










「一本の糸が絡まっているかのように、物語が展開する。前作での登場人物が次には主人公となる、連作。人生において自分以外の人にも人生があるんだと当たり前のことだけど感じさせられる。そして迷いながら少しずつ進もうとする人たちを垣間見ることができる。」



・青木淳悟『私のいない高校』










「帯にもあるとおり、「主人公のいない小説」「不可解な小説」です。留学生を学校に迎えたり、修学旅行があったりと、ある高校の日常を描いた作品ですが、特に個性的でないのが印象に残っています。時間をおいてもう一度読んでみたいと思わせる作品です。」