2013年10月31日木曜日

本の学校 今井ブックセンターで今年もフェアをしてもらっています!

本の学校 今井ブックセンターで今年もフェアをしてもらっています!
レジのそばで存在感いっぱいです!
こんな小さな写真だとわからないかもしれませんが実物はほんと素晴らしいです。
ぜひ足をお運びください。




2013年10月27日日曜日

大賞決定!

今年もこの日を迎えることができました。
ご協力いただいた方々には心より感謝いたします。

ノミネートの7作品を読んだ上で、
1,2,3位という順位をつけて選考員に投票してもらい、
1位=5ポイント、2位=3ポイント、3位=1ポイントで集計しました。
その結果、以下のように「とっとり 秋の読書大賞2013」の大賞が決定しました! 

















大賞
『島はぼくらと』 辻村深月 (61ポイント)













著者の辻村深月様より受賞のコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
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絶対に叶わないことではあるのですが、私には一つ、知りたいことがあって、それは、高校時代の自分が今の私の小説を読んだらどんな反応をするだろうか、ということです。
もちろんそんなことはできるわけもないのですが、そのかわり、今の高校生たちが私の本を読んだ時、どんなことを思うのかというのを聞くのが、どこか自分のことのように懐かしく、そして、嬉しく思います。
「とっとり 秋の読書大賞」、ありがとうございます。
『島はぼくらと』は、私にとって、とても大事な話になりました。


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以下、獲得ポイント順に発表します。
ランチのアッコちゃん』 柚木麻子 (55ポイント)




















『想像ラジオ』 いとうせいこう (37ポイント)



















2013年10月26日土曜日

コメント紹介 その6

大賞発表もいよいよ明日です。
よろしくお願いいたします。

コメント紹介もこれで最後なので今回は4作品です。



・『ネガポ辞典』 ネガポ辞典制作委員会


就職や進学を前に、自己PRに迷ったらこの1冊。「愛想が悪い」は「他人に流されない」、「三日坊主」は「切りかえが早い」という具合に、欠点として使われるネガティブな表現を、どんな長所に言い換えることができるのかを教えてくれる。50音順で掲載、索引付き。















・『バージンパンケーキ国分寺』 雪舟えま


仲良しの幼なじみとつきあい始めた親友に、彼と会わないでくれる?って言われたら、そりゃあもう会う訳にはいかないよね…そんな悩める女子高生みほちゃんが、曇り空の日に見つけたお店が「バージンパンケーキ国分寺」。店主のまぶさん、常連の陽炎子さんや丑松さんと個性的な登場人物、そして食欲をわしづかみにするパンケーキの数々も魅力的なのですが、読んでいるうちに現実と非現実の境目があわあわとかすんでいく感じが心地いい。青春小説だと思って読み始めたらぜんぜん別の所に着地してしまいましたみたいな、いい意味の裏切られた感に1票です。










・『駅弁女子』 なかだえり


郷土の食文化を詰めた駅弁を食べ食べ旅しよう! 旅のガイドブックになります。また駅弁容器の利用法はお勧めです。

















・『お友だちからお願いします』 三浦しをん


三浦しをんのエッセイを、いつも楽しみにしている。あれやこれやの妄想が暴走したエッセイは抱腹絶倒の面白さではあるが、あこがれる先輩の渾身の裸踊りを眺めるかのようないたたまれなさと、己の内面を赤裸々に書かずにはいられない作家の業への畏れのようなものも同時に感じてしまう。ああ、ここまで潔くさらけ出してしまうのか…と。
本書は、ご本人が「よそゆき仕様」と評するとおり、いつもよりビギナーにやさしい上品さ。高濃度に配合されていた妄想成分が薄まった分、彼女の巧さを堪能できる。「三浦しをんのエッセイを読んでみたい!」という初心者に薦めても、引かれずに愉しんでもらえるだろう。


2013年10月24日木曜日

コメント紹介 その5

さて、大賞の発表も27日(日)に迫ってまいりました。



・『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁


本には雄本と雌本があって幻書を産むという禁忌を知った深井家の年代記。非現実的な描写が含まれるので和製マジック・リアリズムとでもいえばいいのだろうか。最初は文章がくどいと思っていたけど、途中からそれが癖になり、そんなことが気にならなくなったら、今度は幻想図書館が出てきてテンションが上がって読むのに時間がかからなかった。森見登美彦の作品のように映像化してくれないかなあ。













・『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿泉


ゆったり、ほっこり、そして心にしみる言葉ありの温かな物語でした。


















・『ブランコ乗りのサンテグ=ジュペリ』 紅玉いづき


架空の東京カジノ特区のサーカス団に生きる少女たち。いつの間にか観客としてひとつの演目を見終わったような読後感。



2013年10月22日火曜日

コメント紹介 その4

今回も3作品です。




・『ロックの美術館』 楠見清


ロックとポップカルチャー、アートの歴史を一緒に学べます。表紙のイラストも良いです。

















・『女子会2.0』 「ジレンマ+」編集部


くすっと笑ってしまいます。だって「家庭なんてルンバとセコムに守ってもらえばいい」とか言い切ってしまうから。社会学者などの女子5人+男子1人が、女子をとりまく社会をクールに(可笑しく?)分析&トーク。笑いながらも…ぞっとする。これから世に出る高校生男女にこそ読んでもらいたい。















・『ウィリアム・モリス』 海野弘


美しいものは、いい!!

2013年10月17日木曜日

コメント紹介 その3

さて今回も3作品です。



・『移民の宴』 高野秀行


日本に移り住んできた外国人たちの食卓をルポ。日本にいながら、上手に折り合いをつけながら自国の風習や食生活を守る外国人を取材。日本だけどそこは外国なのではと思わせる。たくましくもあり愛しくもある外国人たちを感じる。















・『エンジェルフライト』 佐々涼子


国際間での遺体・遺骨の搬送・処置を行う国際霊柩送還を取材したドキュメンタリー。「死」と「弔い」、そして人間の尊厳や愛について深く考えさせられる1冊であり、また、プロとしての仕事のありかたに気づかせてくれる1冊。















・『「働く」ために必要なこと』 品川裕香



上手く働けないと感じたときにどこに原因があるかを脳神経からの特性により分析し、具体的対策が書かれている。自分だけでなく、相手の特性を理解するにも役立つ。1章の仕事に定着できない若者たちの言い分(実例)、解説部分と対策である4章だけでも参考になると思う。社会に巣立つ前にぜひ。

2013年10月9日水曜日

コメント紹介 その2

今回も3作紹介します。



・『しろいろの街の、その骨の体温の』 村田沙耶香


新興住宅地に暮らす少女を主人公にした物語です。過剰な自意識、コンプレックス、綱渡りのような人間関係、逃げ場のない閉塞感。思春期の時に感じていたヒリヒリとした痛みを思い出させる小説でした。読んで楽しい気分にはなれないけれど、心の奥に眠っていた感覚や感情を思い出し、心をざわつかせる…それもまた読書の醍醐味です。












・『よだかの片想い』 島本理生


顔に大きなアザがある女性の遅い初恋と成長の物語。外見のコンプレックスと真正面から向き合い、切ない恋を通して成長していく主人公がとても素敵です。また、文章が読みやすく、シンプルだけど心に響くフレーズが多いのが印象的でした。














・『火山のふもとで』 松家仁之


あきどくの最後の一冊、考えあぐねていた時、娘に勧められた本です。設計事務所の話です。この夏行った「瀬戸内アート」豊島美術館での素足の感触が蘇りました。設計コンペ「国立現代図書館」にかけるスタッフの思いには、司書として感じ入るものがありました。

2013年10月1日火曜日

コメント紹介 その1

ノミネート作品、いかがでしょうか?

惜しくもノミネートされなかった作品の中から、
おすすめコメントをちょこっと紹介したいと思います。

それではまず3作品紹介いたします。


・『名作うしろ読み』 斎藤美奈子


小説の最後の一文に焦点を当てて名作を紹介しています。上手いです。紹介された本を最後まできっちりと読んで、最後の一文を味わってみたくなります。















・『「弱くても勝てます」』 高橋秀実


これまでの高校野球のセオリーを覆す衝撃的な作品
















さきちゃんたちの夜』 よしもとばなな


ばななワールド全開です。ばななさんの柔らかく、でも、本質を突いている文章にいつもハッとさせられます。