2014年10月2日木曜日

コメント紹介 その2

・『切断ヴィーナス』越智貴雄

義足を誇らしげに見せる女性達の写真に眼が釘付けになる。メタリックに光る義足、優美に彩られた義足、どれも美しく、それをつけた女性たちもまた力強く美しい。写真を見ていた高校生の「かっこいい!」という言葉がまさにぴったりだと思う。



・『ビビリ』EXILE HIRO
生徒におすすめされて読んだエッセイ。タイトルはEXILEを牽引してきた著者が自覚する性格からなのですが、だからこそ控えめで、周りの人を思いやることができるのですね。グループが支持され続ける理由がわかる1冊。



・『骨を彩る』彩瀬まる
誰もが心の奥底に抱える喪失感や痛みをそっとすくいあげる連作短編集。骨を蝕む黒い染み。その痛みにとらわれて、世界が灰色に感じられることもある。けれど世界は暗いままではなく、降り積もる時間や、かけられたふとした言葉で、目に映る世界は彩りをまとう。鮮やかに、美しく。表紙を彩る黄金色の銀杏の葉で二編がつながったとき、心が震えた。ここにある光を「誰かに手渡したい」と思う。