2015年10月27日火曜日

すべてのコメントをご覧になれます。

コメントをすべて公開します。
選考員たちの思いのつまったコメントが集まっています。
どんな思いで選んだのかが下のリンクからご覧になれます。


「とっとり 秋の読書大賞2015」コメント集


本を選ぶ際の参考になったら幸いです。





大賞発表用のポスターです!






青谷高等学校の生徒の方ににつくってもらいました。
ご協力ありがとうございました。






大賞発表!

今年もこの日を迎えることができました。
ご協力いただいた方々には心より感謝いたします。



ノミネート作品を読んだ上で、1,2,3位という順位をつけて選考員に投票してもらい、
1位=5ポイント、2位=3ポイント、3位=1ポイントで集計しました。
その結果、以下のように「とっとり 秋の読書大賞2015」の大賞が決定しました!









○大賞
『跳びはねる思考 東田直樹 73pt



今回、このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。
どうも、ありがとうございました。
「跳びはねる思考」は、僕の考えや思いを伝えることで、自閉症者がどのような生きづらさを抱えているのか、皆様に知っていただければ、という願いを込めて書いた作品です。
僕は大人になり、生きることに不器用な人が、世の中にはたくさんいることを知りました。
誰もが、自分の居場所に迷っています。
跳びはねているのは体だけではなく、僕の思考も、宙を舞うみたいに自由に大空を駆け巡っていると感じることがあります。
心を解き放った時に見えている風景、それを僕は大切にしたいのです。


                            2015年10月吉日
                                 東田直樹




○ノミネート作品順位
・『鹿の王』 上橋菜穂子  43pt

 


・『君の膵臓をたべたい』 住野よる   37pt










一次選考でバラエティ豊かな作品が寄せられる度に、胸が躍りました。
別々の場所で本を手渡している仲間がいることのありがたさを感じます。
この企画が誰かの本との素敵な出会いにつながるといいなと思います。


「あきどく」も今年で6回目。
こうして続けていけるのも、参加してくださる方、楽しみに待ってくださっている方、協力してくださる方・・・
皆様のおかげで成り立っている企画だと実感しています。



もう少しだけ、関連したお知らせをアップする予定です。
今しばらくお付き合いいただきますようお願いし ます。

2015年10月26日月曜日

コメント紹介 その6

大賞発表はいよいよ明日です。
よろしくお願いいたします。



・『福島のおコメは安全ですが、食べてくれなくて結構です。』かたやまいずみ

タイトルに惹かれ読みました。東日本大震災の後、福島で米作りを継続していくと決めた農家の方たちはとても厳しい状態が続いています。 「待つ」ことで闘い続ける農家、三浦広志さんの活動。



・『屋上のウインドノーツ』額賀澪

人と人が出会う事って何かを起こすのだと思わせてくれる、吹奏楽部が舞台の青春小説。一気読みしました!自意識過剰で、自分をもてあましじたばたしていた高校生時代を思わす思い出してしまいました。



・『解くだけで人生が変わる! 修造ドリル』松岡修造

「人は何歳になっても変わることができます。」   なんだこのフレーズ、またまたぁ・・・と胡散臭く思ったあなた。ぜひ手に取って読んでみてください。 前向きなあなたに出会える1冊です。  (↑ ちなみに松岡さんは「挫折を愛する」「本気になればすべてが変わる」「人生を変える修造思考」などの本を出されています。 読むと何故だか元気になる。松岡さんの熱~く届く言葉を読んでみんなもポジティブワールドにLet’s go!!)               








2015年10月20日火曜日

コメント紹介 その5






・『エヴリシング・フロウズ』津村記久子

中学生たちの日常、大人からみれば些細な悩み、微妙な親や友人との関係。読むと中学生時代を思い出しますが、結局今も同じことだと気づかされます。「すべては漂っている」いいタイトルです。



・『うたうとは小さないのちひろいあげ』村上しいこ

いじめにより引きこもりになってしまった親友と、彼女への負い目から自分を追い込んでしまっている主人公。そんな高校1年生の二人の友情が、想いを伝えるすべである短歌と出会ったことで変わっていく。「自分の想いを、言葉に託すことをあきらめない」ことは、言葉に臆病で、気持ちが伝えられないことを自覚する私には、エールになりました。



・『だいじな本のみつけ方』大崎梢

自分の大事な本が、誰かの大事な本になるかもしれない。だったらすごいね。わくわくする、という作中の言葉がすてきです。本との出会いが織りなす物語。



・『似ていることば』おかべたかし/文 やまでたかし/写真

形が似ているもの・言葉が似ているものの違いを、写真を使って分かりやすく伝えています。「左ヒラメに右カレイ」、アメリカにはこれと逆のものが多いそうです。ずっと信じて生きて来たので、この本を読んだとき愕然としました。


2015年10月13日火曜日

コメント紹介 その4




・『キャットショップあいざわの奇跡』梅原満知子

猫にはモテる主人公が始めた猫専門のペットショップ。しかし、当人の知らないところで次々と猫がしゃべるという奇跡が起きる。
切ないけれど、とても心の温かくなる話。1話完結なので、1話だけ読んでも満足できますが、最後のお話でちゃんと全てを繋げて終わってくれるので読後感もよかったです。



・『ジェーンとキツネとわたし』イザベル・アルスノー/絵 ファニー・ブリット/文 河野万里子/訳
 
いじめられ学校のどこにも居場所がないエレーヌ。心のよりどころは小説「ジェーン・エア」を読むこと。エレーヌの孤独と、新しい友達に出会ったことによる希望が短い言葉とイラストの色彩で表現され心に残る一冊です。



・『90歳の昔話ではない。 古今東西サッカークロニクル』賀川浩

FIFAにも表彰された現役最年長ライターがつづった90年にわたるフットボールの歴史。まだまだ現役でいらっしゃるんだけど、読んでて「一人の高齢者が死ぬと、一つの図書館がなくなる」ってのを思い出した。フットボールクロニクル、フットボーラークロニクル、ワールドカップクロニクルの三部構成で、特に好きなのはフットボーラークロニクルだ。文字数は少ないものの、往年の名選手、名コーチたちの知らない部分がうかがえて読んでいて心が踊った。



・「サラバ!」西加奈子
 
最近の日本の家族は、海外赴任勤務が増え、主人公の歩のように特殊な環境の中で成長する子どもも相当、増えてきている。歩や他の家族の心情に想いがふと重なる瞬間があれば「サラバ!」のこの言葉、誰かと共感したくなる。



2015年10月6日火曜日

コメント紹介 その3





・『分解してみました』トッド・マクレラン/著金成希/訳

タイトル通り分解された製品の数々。部品が整然と並べられた写真もばら撒かれた写真もとてもかっこいい。



・『ビオレタ』寺地はるな

とても大切ななにかを、どうしても手離さなくてはならなくなったとき。大きな悲しみも、いつの日か静かな気持ちで思い出せるようになったとき。菫さんの雑貨屋「ビオレタ」に行って、「棺桶」なるただひとつの箱を選んで庭に埋めたい。そう思った。



・『ぼくのニセモノをつくるには』ヨシタケシンスケ

この本は、絵本の体裁をした哲学書ではないかと思います。と言ったら堅苦しいかもしれませんが、気楽に読めて、でも読みながら「自分とは」と考えさせられる、そんな本です。自分を振り返る、そして自分を受け入れるためのきっかけに、ぜひ。



・『ほぉ...、ここがちきゅうのほいくえんか。』てぃ先生

保育士によるツイッターの書籍化。身体測定で大きくなったのを悲しんで「やだ・・・せんせいにだっこしてもらえなくなっちゃう」、転んでも泣かないことを褒められて「なきかたなんてわすれちまったよ・・・」など、園児たちの思わぬ一言にほっこりする。